未経験からでも大丈夫!ポートフォリオで自分のスキルをアピール
Webデザイナーのポートフォリオって何?
Webデザイン未経験者はポートフォリオに何を載せるべき?
Webデザイン未経験でも魅力的なポートフォリオを作る方法をご紹介します。
未経験からWebデザイナーを目指すあなたにとって、ポートフォリオの作成は避けて通れない重要なステップです。
多くのWebデザイン未経験者が「ポートフォリオって何?」「何をどう見せればいいの?」と悩むのも無理はありません。
しかし、適切なポイントを押さえれば、たとえWebデザインの経験がなくても、魅力的なポートフォリオを作成することは可能です。
そこで今回は、実際に全くの未経験からWebデザイナーへ転職したWebデザイナー歴10年以上の私が、プロの目線からWebデザイン未経験者でも成功するためのポートフォリオ作成について、具体的な方法と実例をお伝えします。
Webデザイナー未経験者が知っておくべきポートフォリオの基本
Webデザイナーとして働くために必要なものの一つに「ポートフォリオ」があります。
Web業界でのポートフォリオは、自分が作った(制作に関わった)作品集という意味で使われます。
必要な場面としては、就職や転職時の面接になります。
百聞は一見に如かず。Webデザイナーの採用面接で一番早く効果的なのは、過去の実績を見てもらうことです。
実際の採用面接では、ポートフォリオを面接官に見せながら、自分はどういったデザインができるのか、どういった技術を使えるのかを説明をしたり、作品や技術について面接官から質問をされるということが中心になります。
ポートフォリオは、Webデザイナーとしてのスキルやセンスを示すための作品集
ポートフォリオは、Webデザイナーとしてのスキルやセンスを示すための作品集です。
特に未経験者にとっては、自分の強みや可能性をアピールする重要なツールです。
採用担当者はポートフォリオを通じて、その人のデザイン能力や思考過程を判断します。
デザイン経験がない場合でも、模写や架空プロジェクトを通じて、学んだスキルやアイデアを示すことができます。
例えば、美容院の仮想サイトをリニューアルするプロジェクトをポートフォリオに取り入れ、具体的な目的・目標やサイトを見る人はどんな人かといった設定を行います。
ポートフォリオの内容を通して、採用担当者から「実際のクライアント案件にも対応できる」と評価されれば、内定獲得につながるといった感じです。
ポートフォリオは、未経験者にとっても自分をアピールできる場です。
Webデザインの実務経験がなくても、創意工夫で自分の強みを最大限に引き出すことが重要です。
未経験者がポートフォリオでアピールできるポイント
未経験者がポートフォリオでアピールすべきポイントは、以下の3つです。
- デザインスキルの向上意欲
- 問題解決能力
- 独自の視点
企業は未経験者に対して、即戦力よりもポテンシャルや成長性を重視します。
ポートフォリオを通じて、自分がどのように学び、問題を解決し、ユニークな視点を持っているかを示すことが、採用につながる可能性を高めます。
未経験者でも、自分の成長意欲や問題解決能力をポートフォリオで示すことで、企業に自分のポテンシャルをアピールできます。
未経験でも評価されるポートフォリオの作り方
すでにWebデザイナーとして実務経験を積んでいる人がポートフォリオを作る場合は、実際に仕事で手掛けたものをそのまま集めてまとめれば良いのですが、未経験でこれからWebデザイナーを目指す人は、架空のサイトやバナーを作る必要があります。
では、架空のサイトやバナーはどういったものを作り、掲載していけば良いでしょうか?
これは、あなたが今後働きたい業界を具体的にイメージしてみることが重要になります。
作るサイトを選ぶ基準としては、少しでも自分が興味がある分野であることです。
全然興味を持てない分野は、そもそも制作意欲が湧かないですし、無理して作っても良いデザインはできません。
作品選定のポイント:どの作品を載せるべきか?
ポートフォリオには、志望企業の業務内容に関連する作品や、特に自分の強みが発揮されている作品を優先的に載せるべきです。
企業は自社の業務に直結するスキルや経験を持つ候補者を求めています。
特に未経験者の場合、志望企業の制作傾向に合った作品を掲載することで、自分が即戦力になり得ることをアピールできます。
例えば、志望する企業を事前に調べておき、新卒採用サイトの制作に力を入れているのであれば、それに合わせた架空の採用サイトを制作し、ポートフォリオに掲載するといったイメージです。
ポートフォリオに載せる作品は、志望企業のニーズに合ったものを選ぶことで、採用担当者に好印象を与えられます。
自分の強みを引き出すポートフォリオの構成
ポートフォリオは、自分の強みを最大限に引き出す構成を意識し、作品の順番や説明にも工夫を凝らすべきです。
採用担当者は、ポートフォリオの最初の数ページでその人のスキルや適性を判断することが多いため、強みを最初に持ってくることが重要です。
また、作品には、制作の背景や意図を説明する文章を加えることで、強みがより際立ちます。
ポートフォリオの構成には工夫が必要です。
自分の強みを最も効果的にアピールできるように、作品の順番や説明にも注意しましょう。
ポートフォリオの具体的な制作ステップ
志望企業の分析とポートフォリオへの反映方法
志望企業の業務内容やデザイン傾向を徹底的に分析し、その結果をポートフォリオに反映させることが重要です。
企業の採用担当者は、自社のニーズに合った候補者を求めています。
そのため、企業の業務内容に関連する作品やデザイン傾向をポートフォリオに反映させることで、企業に自分が適任であることを示すことができます。
志望企業の分析は、ポートフォリオ作成の第一歩です。企業のニーズに合った作品を掲載することで、採用の可能性を高めましょう。
効果的な作品の見せ方:作品数と配置の工夫
ポートフォリオには、質の高い作品を厳選し、視覚的に魅力的に配置することが重要です。
作品数は多ければ良いわけではなく、質を優先しましょう。
ポートフォリオの目的は、自分のデザインスキルやセンスを効果的に伝えることです。
特に未経験者の場合、質の高い作品を少数厳選し、バランス良く配置することです。
質より量を重視するポートフォリオは、採用担当者に「雑多で整理されていない」という印象を与えかねません。
逆に、数は少なくても強力な作品を効果的に配置することで、デザインのセンスや論理的な思考を強調できます。
また、最近の調査では、採用担当者の80%以上が「ポートフォリオに含まれる作品は10点以下が適当」と回答しています。
ポートフォリオの作品は質を優先し、見せ方や配置に工夫を凝らすことで、採用担当者に強い印象を与えることができます。
少数精鋭のアプローチを取りましょう。
未経験でも簡単!WordPressでポートフォリオサイトを自作しよう
Webデザインの学習を始めると、自分の作品をまとめたポートフォリオの作成が欠かせません。
しかし、コーディングの知識がないと、一からWebサイトを作るのはハードルが高いと感じてしまう方も多いでしょう。
そんな方におすすめなのが、WordPressです。
WordPressは、世界中で最も人気のあるCMS(コンテンツマネジメントシステム)の一つで、プログラミングの知識がなくても、直感的な操作でWebサイトを作成することができます。
- 豊富なテーマとプラグイン:デザインや機能をカスタマイズできるテーマや、様々な機能を追加できるプラグインが数多く存在します。これらを利用することで、簡単にプロフェッショナルなポートフォリオサイトを作成できます。
- SEOに強い:WordPressは、検索エンジンからの集客に強い構造になっているため、あなたのポートフォリオサイトを多くの人に知ってもらうことができます。
- コミュニティが活発:世界中に多くのWordPressユーザーがおり、困ったことがあれば、すぐに解決策が見つかることが多いです。
WordPressでポートフォリオを作成する手順
WordPressでポートフォリオを作成する手順を、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
プログラミングの知識がなくても、豊富なテーマやプラグインを活用することで、自分だけの魅力的なポートフォリオサイトを簡単に作成できます。
ここでは、レンタルサーバーの契約から、WordPressのインストール、テーマの選択、コンテンツの作成、そして公開までの全プロセスをステップバイステップで解説します。
- レンタルサーバーの契約:WordPressを動かすためには、レンタルサーバーが必要です。初心者でとにかく安く始めてみたいという場合は、ロリポップ!がおすすめです。
- WordPressのインストール:レンタルサーバーにWordPressをインストールします。多くのレンタルサーバーでは、ワンクリックで簡単にインストールできます。
- テーマの選択:数多くの無料テーマや有料テーマの中から、自分のポートフォリオに合ったテーマを選びます。
- コンテンツの作成:作成したテーマに、自分の作品や自己紹介などを加えていきます。
- 公開:完成したサイトを公開します。
WordPressは、一度設置してしまえば、あとは記事の追加やデザインのカスタマイズを比較的簡単に続けることができます。
新しい作品ができた際には、随時更新していくことで、常に最新のポートフォリオをアピールできます。
WordPressで作成したポートフォリオサイトは、そのサイトそのものが一つの作品としてアピールできます。
ポートフォリオサイトを公開したら、積極的にアピールしましょう。
SNSでシェアしたり、ポートフォリオサイトのURLを記載した名刺を作成したりするのも良いでしょう。
実際に仕事としてWordPressでサイト制作をする場合も同じ流れになります!
実際のポートフォリオ例と改善点
面接官はあなたがどんなことができるかを知りたいと思っています。
必要最低限、次のようなことが分かるようなポートフォリオを作りましょう。
- 使用できるソフトのスキルレベル
- 制作の意図(デザイン、レイアウト、構図など)
スキルレベルに関しては、経験のある面接官なら実際に作品を見れば大体わかります。
制作の意図に関しては、なんとなく作るだけではなく、「いかに自分で考えて作っているか」がポイントになります。
良いポートフォリオの例
良いポートフォリオは、シンプルで分かりやすく、作品の質や多様性を効果的にアピールします。
採用担当者は短時間で候補者を評価するため、ポートフォリオは視覚的に整っており、各作品の意図や結果が明確に説明されている必要があります。
最近のデータによると、採用担当者の85%が、見やすさや内容の簡潔さを重視していると答えています。
良いポートフォリオは、見やすさと内容の充実を両立させることが重要です。
シンプルかつ効果的なデザインを心掛けましょう。
よくある失敗例とその改善方法
よくある失敗例は、作品の選定ミスや、デザインの一貫性が欠けていることです。
これらの問題を避けるためには、ポートフォリオ全体のコンセプトを明確にし、一貫したテーマを持たせることが必要です。
ポートフォリオに多くの作品を載せすぎたり、テーマがバラバラな場合、採用担当者に「まとまりがない」という印象を与える可能性があります。
統一感があるポートフォリオは、デザイナーとしての信頼性を高めます。
あまりに多くの異なるスタイルの作品をポートフォリオに載せた場合、採用担当者から「デザインの一貫性に欠ける」と評価されてしまうこともあります。
ポートフォリオには、選定とデザインの一貫性が求められます。
統一感を持たせ、全体のテーマを明確にすることで、採用担当者に強い印象を与えることができます。
ポートフォリオを最大限活用する方法
せっかく作ったポートフォリオを最大限活用する方法について、提出方法やタイミング、効果的なアピール方法について解説します。
ポートフォリオの提出方法とタイミング
ポートフォリオは、応募時だけでなく、面接やフォローアップの際にも活用するべきです。
また、デジタル(WordPressで作成したサイト等)と物理的な形式の両方で用意しておくと効果的です。
企業の採用プロセスでは、ポートフォリオを複数回確認することがあります。
応募時に送付したデジタル版に加え、面接時に物理的な冊子版を持参することで、候補者としての準備や真剣さをアピールできます。
紙に印刷したポートフォリオを持参するだけで、プラスアルファの好感が持てます!
また、フォローアップの際に再度ポートフォリオを見せることで、強い印象を残すことができます。
ポートフォリオは、応募から面接、フォローアップに至るまで、あらゆる段階で効果的に活用することで、採用の可能性を高めることができます。
面接でポートフォリオを使った効果的なアピール方法
面接では、ポートフォリオを活用して、自分の強みやデザインの思考過程を具体的に説明することが重要です。
ポートフォリオを使って自分の考えやプロセスを説明することで、採用担当者に対して論理的かつクリエイティブな能力をアピールできます。
ポートフォリオを効果的に活用し、面接でのアピールポイントを明確に伝えることで、採用担当者に自分の能力を強く印象付けることができます。
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【まとめ】
Webデザイン未経験者でも、魅力的なポートフォリオを作成し、Webデザイナーへの第一歩を踏み出すことができます。
この記事では、ポートフォリオの基礎知識から、具体的な制作方法、そして面接での活用法まで、幅広く解説しました。
未経験者がポートフォリオでアピールできるポイントは、デザインスキル向上意欲、問題解決能力、そして独自の視点です。
これらを効果的に伝えるために、志望企業の分析に基づいた作品選定、分かりやすい構成、そして質の高いビジュアル表現が重要です。
WordPressを活用すれば、プログラミングの知識がなくても、プロフェッショナルなポートフォリオサイトを簡単に作成できます。
豊富なテーマやプラグインを活用し、自分の作品を効果的に展示しましょう。
面接では、ポートフォリオをツールとして活用し、自分のデザインに対する考え方や、作品に込めた想いを具体的に説明することで、採用担当者に強い印象を与えることができます。
ポートフォリオは、単なる作品集ではなく、あなたのスキルやポテンシャルを示すための重要なツールです。
丁寧に作成し、積極的にアピールすることで、Webデザイナーとしてのキャリアをスタートさせましょう。
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