【徹底解説】Webデザイナーがプロジェクト先に常駐して働くメリット・デメリット
Webデザイナーのプロジェクト先常駐(SES)って実際どうなの?
Webデザイナーがプロジェクト先に常駐するメリットは?
実際にプロジェクト先常駐として様々な経験を積んだ時のことをお伝えします!
Webデザイナーの働き方には、Web制作会社や事業会社の正社員、フリーランス以外にも、プロジェクト先に常駐して働くという選択肢もあります。
プロジェクト先の常駐とは、Web制作会社に所属して、プロジェクト単位でクライアント企業先に常駐してWebデザインの業務を行うことです。
SES(システムエンジニアリングサービス)と言ったりもします。
プロジェクト先に常駐する働き方の主なメリットは以下の3つです。
- 様々なプロジェクトに携わることができる
- 経験を積むことができる
- スキルアップの機会が多い
プロジェクト先の常駐では、プロジェクトごとに異なる業種や業界のクライアントと関わることができます。
そのため、様々な経験を通してWebデザインの知識やスキルを身につけることができます。
また、クライアントからのフィードバックを受けることで、スキルアップにつながります。
本記事では、実際に全くの未経験からWebデザイナーへ転職したWebデザイナー歴10年以上の私が、Webデザイナーがプロジェクト先に常駐して働くメリット・デメリットをわかりやすく解説します。
Webデザイナーのプロジェクト先常駐のメリット
Webデザイナーのプロジェクト先常駐には、次のようなメリットがあります。
様々なプロジェクトに携わることができる!貴重な出会いも魅力
常駐では、プロジェクトごとに異なる業種や業界のクライアントと関わることができます。
そのため、様々なWebデザインの知識やスキルを身につけることができます。
期間はプロジェクト毎に異なり、数ヶ月〜数年という単位で様々なプロジェクトに関わる形になります。
もちろん常駐先には、プロジェクトに直接関わる人以外にも、その企業で働く人が多くいます。
事業会社や制作会社に勤めているだけでは、絶対に出会えないような人とも接する機会が持てることは、とても良い刺激になります。
私も当時のプロジェクト先で、テレビに出たり本を出版したりしている大企業の有名な社長さんと同じオフィスで働き、気軽に挨拶をしてもらえる環境にあったことは今でも記憶に残っています。
Webデザイナーとして実践的な経験を積むことができる
常駐先では、実際にプロジェクトに関するWebデザインの業務を行うことで、実践的な経験を積むことができます。
また、クライアントからのフィードバックを受けることで、スキルアップにつながります。
常駐するプロジェクト先はある程度Webデザイナーのスキルや経歴、その他希望を踏まえて調整してもらえることも多いので、進みたい方向や身に付けたいスキルが明確な場合は、より多くのチャンスに出会える可能性が高いと言えます。
Webデザイン以外のスキルも含めた経験や知識を増やせるチャンスが多い
常駐では、クライアントやエンジニアなどの他職種の人とコミュニケーションをとる機会が多くあります。
そのため、Webデザインに関する技術に限らず、コミュニケーション能力やチームワークのようなスキルも磨くことができます。
また、クライアントから新しい技術や知識を学ぶ機会も多くあります。
HTMLやCSSといったWebデザイナーとしてどの企業でも活かせる知識やスキル以外にも、各企業ごとに導入している基幹システムやタスク管理ツール、スケジュール管理ツール、その他サーバーなど、本当に多くの刺激があります。
私もその時々は単純に「また別のシステムか…」と思うことも多かったのですが、後になって全然関係のないタイミングで、その当時のプロジェクトで得た経験や知識が活かせる機会はよくあります。
どんな経験も決して無駄にはならない!
経験しておいて良かったと思うことが本当に多いんです。
プロジェクト先常駐ならでは!様々な環境から得られることが本当に多い
私も一つの企業に所属していながら、様々な企業に常駐する形で数多くのプロジェクトを進めてきました。
その中で感じたことは、プロジェクト先の数だけ異なる企業文化や多くの人と直接関わることができ、本当に多くの刺激を受け、その数だけスキルアップすることができたということです。
その当時、一緒に働くWebデザイナー達からよく聞いたコメントも一部ご紹介します。
「これまでは、同じWebサイトのデザインばかりを担当していたので、マンネリ化していました。プロジェクト先に常駐するようになってからは、様々な業種のWebサイトのデザインを担当できるようになって、これまで以上にスキルアップを実感しています。」
「プロジェクト先の常駐では、クライアントやエンジニアと直接コミュニケーションをとる機会が多くあります。そのため、コミュニケーション能力やチームワークを磨くことができました。」
Webデザイナーのプロジェクト先常駐のデメリット
一方で、Webデザイナーのプロジェクト先常駐には、以下のようなデメリットもあります。
プロジェクト先に常駐するため、職場環境の変化が激しい
常駐では、プロジェクトごとに職場環境が変化します。
そのため、新しい環境に適応する力が求められます。
職場環境は一流企業しか入れないような巨大なオフィスビルであったり、数名〜数十名規模のスタートアップ企業の小さなオフィスであったりもします。
また、それに伴って、出社なのか在宅なのか、出社であれば通勤時間や交通手段も変わってきます。
業界や業態によって業務内容が変わることも含め、こうした環境の変化が激しいことが、人によってはデメリットと感じられるかもしれません。
変化が激しいというのは、メリット・デメリットが表裏一体ですね。
プロジェクト常駐先の人とのコミュニケーションが必要な場合もある
常駐では、プロジェクトごとにクライアントやエンジニアなどの他職種の人とコミュニケーションをとる機会が多くあります。
ここで重要になるのがコミュニケーション能力です。
プロジェクト先によっては、決まった人からの指示のみで動くといったケースもありますが、職場環境を含めた変化がつきものですので、初対面の人と接する機会は多いです。
プロジェクト常駐先によっては残業や休日出勤が発生する可能性がある
常駐では、プロジェクトの進捗状況によっては、残業や休日出勤が発生する可能性があります。
これはプロジェクト先の企業文化や業態にも大きく左右されるところです。
実際に私が常駐していた頃の経験としては、残業が当たり前になっている大企業もあれば、残業が一切無い企業もありました。
残業や休日出勤については、常駐に限らず絶対にしたくないという人にとってはマイナスですが、一時的なものであれあばその分給料が増えたり、Webデザイナーとしての知識や経験を増やせるとプラスに考えることもできます。
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Webデザイナーのプロジェクト先常駐の事例
Webデザイナーのプロジェクト先常駐とは、Web制作会社に所属しているWebデザイナーが、クライアントのプロジェクトに常駐してWebデザインの業務を行うことです。
Web制作会社は、クライアントからプロジェクトを受注して、そのプロジェクトを完了するためにWebデザイナーを派遣します。
Webデザイナーは、クライアントのオフィスや自宅でプロジェクトに参加し、Webデザインの業務を行います。
Webデザイナーの常駐は、Webデザイナーが様々なプロジェクトに携わることができる、スキルアップの機会が多いというメリットがあります。
クライアントからすると、社内にWebデザイナーを雇うことなく、プロジェクト単位で必要なスキルや経験を持ったWebデザイナーと一緒にプロジェクトを進められるというメリットがあります。
Webデザイナーがプロジェクト先常駐で働く際のポイント
Webデザイナーがプロジェクト先に常駐して働く場合は、これまでにあげたメリット・デメリットを踏まえて以下のポイントをおさえておきましょう。
新しい環境に適応する力
常駐では、プロジェクトごとに職場環境が変化します。
そのため、新しい環境に適応する力を磨いておきましょう。
コミュニケーション能力
常駐では、クライアントやエンジニアなどの他職種の人とコミュニケーションをとる機会が多くあります。
そのため、Webデザインのスキルだけでなく、コミュニケーション能力も磨いておきましょう。
スキルアップ
常駐では、様々なプロジェクトに携わることができるため、スキルアップの機会が多くあります。
積極的にスキルアップに取り組みましょう。
Webデザイナーのプロジェクト先常駐の種類
少し細かい話ですが、Webデザイナーのプロジェクト先常駐の契約形態には、請負型と準委任型の2種類があります。
- Webデザイナーが個人事業主としてクライアントと直接契約を結ぶ。
- 納品物に対する対価を報酬として受け取る。
- 社会保険加入の義務はない。
- 労働時間は自分で管理する。
- クライアントから直接指示を受ける。
- 納期に間に合わなかった場合、損害賠償責任を負う可能性がある。
- 個人事業主として確定申告をする必要がある。
- 退職金制度はない。
請負型は、クライアントから仕事を請け負って、成果物を納品する契約形態です。
例えば、請負型で常駐する場合、Webデザイナーは、クライアントから要件をヒアリングして、Webデザインを作成して、成果物を納品します。
- WebデザイナーがWebデザイン会社と雇用契約を結び、クライアント先に常駐する。
- 業務時間に対する対価を報酬として受け取る。
- 社会保険加入の義務がある。
- 労働時間はWebデザイン会社が管理する。
- Webデザイン会社から指示を受ける。
- 業務遂行不能となった場合、損害賠償責任を負う可能性がある。
- 会社員として給与所得となるため、確定申告は不要。
- 会社の制度に基づく退職金制度が適用される。
準委任型は、クライアントの指揮命令のもとで業務を行う契約形態です。
準委任型で常駐する場合、Webデザイナーは、クライアントの指示に従って、Webデザインの業務を行います。
項目 | 請負型 | 準委任型 |
---|---|---|
契約主体 | クライアントとWebデザイナー | クライアントとWebデザイン会社 |
責任 | Webデザイナー個人 | Webデザイン会社 |
報酬 | 納品物に対する対価 | 業務時間に対する対価 |
社会保険 | 加入義務なし | 加入義務あり |
労働時間 | 自分で管理 | 会社が管理 |
指揮監督 | クライアント | Webデザイン会社 |
経費 | 自己負担 | 会社負担 |
リスク | 納期に間に合わなかった場合の損害賠償責任 | 業務遂行不能時の損害賠償責任 |
税金 | 個人事業主として確定申告 | 会社員として給与所得 |
退職金 | なし | 会社の制度に基づく |
個人でないSESは準委任型になります。私もこのタイプでした。
【まとめ】Webデザイナーがプロジェクト先に常駐して働くメリット・デメリット
Webデザイナーの常駐とは、一つのWeb制作会社に所属していながら、様々なクライアント先に常駐してプロジェクトのWebデザイン業務を行うことです。
- 様々なプロジェクトに携わることができる
- 経験を積むことができる
- スキルアップの機会が多い
- 職場環境の変化が激しい
- コミュニケーションが重要
- 残業や休日出勤が発生する可能性がある
- 新しい環境に適応する力
- コミュニケーション能力
- スキルアップ
プロジェクト先常駐のデメリットはメリットと表裏一体
Webデザイナーがプロジェクト先に常駐して働は、様々なメリットがある働き方です。
しかし、デメリットもありますので、事前に理解しておくことが大切です。
私の体験談としては、プロジェクト先に常駐して働くというのは、メリットとデメリットが表裏一体で、人によって向き不向きのある働き方だということです。
もちろんそれはプロジェクト先の常駐という働き方に限らずですが、プロジェクト先によってはやはり当たり外れのようなものがあるのも事実です。
人によってその感じ方は違いますし、良く言えば一生そのプロジェクトをやり続けるわけではないので、前向きに捉えて自分の経験値をどんどん増やす方向に振り切るのが一つの正解なんじゃないかなと思っています。
これからWebデザイナーを目指す人は、プロジェクト先に常駐するという働き方についても検討してみてはいかがでしょうか。
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