Webデザインの勉強はデザインとコーディングどちらが先?現場10年・採用担当の視点で解説


デザインとコーディング、どっちから勉強すればいいんだろう…

順番を間違えると遠回りになりそうで不安…
AKI「どちらが先か」に迷う気持ち、よくわかります。採用担当として面接してきた経験から、正直にお伝えしますね。
「デザインとコーディング、どちらを先に勉強すればいいのか」という悩みは、Webデザイナーを目指し始めた頃に誰もが一度は直面するものだと思います。
結論から言うと、多くの初心者にはデザインから先に入ることをすすめています。ただし「絶対にこの順番でなければいけない」わけではありません。その理由と、自分に合った順番の見つけ方を、採用担当・Webデザイナー歴10年以上の視点から整理します。
また、この記事では現場で実際に使われているツールの実態(2024〜2025年版)もあわせてお伝えします。「Dreamweaverを使わないといけない?」「Photoshopだけ覚えれば大丈夫?」という疑問にも、率直に答えます。
Webデザインにはデザインとコーディングどちらもあるという前提
AKI「どちらが先か」を考える前に、Webサイトができるまでの流れを知っておくと判断しやすくなります。
Webデザイナーの仕事は「デザインする人」と「コーディングする人」に明確に分かれているわけではありません。特に未経験から転職を目指すなら、両方をある程度できることが前提として求められる現場がほとんどです。
まず、Webサイトができるまでの基本的な工程を整理しておきましょう。
- 企画・設計:サイトの目的やターゲット層を整理する。クライアントへのヒアリングなど
- ワイヤーフレーム作成:レイアウトの骨組みを作る。紙やFigmaで描く
- デザイン:色・フォント・画像を組み合わせてビジュアルを作る。Figma/Photoshop等を使用
- コーディング:デザインをHTML/CSSで実装する。VS Code等のエディタを使う
- 公開・運用:サーバーに上げて公開。WordPressで管理するケースが多い
「デザイン」と「コーディング」は、この工程の中でそれぞれ独立したフェーズです。どちらも最終的には身につける必要がありますが、両方を同時に学ぼうとすると消化不良になりやすいです。だからこそ「どちらを先に学ぶか」という問いが生まれます。
「デザインから先」をすすめる理由
AKI採用担当として面接してきて、正直こう感じていました。コーディングは書けるのに「なぜこのデザインなのか」を説明できない人は、現場でつまずきやすいんです。
私が「デザインから先に学ぶことをすすめる」と言うのは、コーディングが難しいからではありません。デザインの目線を持たないままHTMLとCSSを書けるようになっても、現場で使える仕事に結びつかないケースが多いからです。
「なぜこのデザインか」を理解してからコードを書く
コーディングは、本質的には「デザインをコードで再現する作業」です。つまり、再現すべきデザインの意図を理解していないと、コードを書いても何が正解かわかりません。
採用担当として面接を重ねてきた中で、「HTMLとCSSは書けます」という方にポートフォリオを見せてもらっても、余白の使い方がバラバラだったり、フォントがちぐはぐだったりするケースが少なくありませんでした。コードとしては動いているのに、デザインとして成立していない状態です。
「なぜそこに余白を入れるのか」「なぜこのフォントサイズなのか」という判断ができるようになるには、デザインの基礎を先に学んでおく方が、コーディングの意味も理解しやすくなります。
コーディングは後からでも伸びやすい
もう一つの理由は、コーディング(HTML/CSS)は学習リソースが豊富で、後から独学でも伸ばしやすいという点です。Progate・ドットインストール・MDNのリファレンスなど、無料で使える教材が充実しています。
一方でデザインは、「何がいいデザインか」という感覚を養うのに時間がかかります。参考サイトを模写する・デザインカンプを見て再現する・フォントや配色のルールを学ぶ、という地道な積み重ねが必要で、後から急いで身につけようとすると遠回りになりやすいです。
だからこそ、最初にデザインの目線をある程度育てておく方が、コーディングを学ぶときにも「このCSSはデザイン的にこういう意味があるんだ」という理解がついてきやすいと感じています。
「コーディングから先」が向いている人もいる

絵や美術が苦手なんですが、デザインから入っても大丈夫ですか…?
「デザインから先が多くの人に向いている」と言いましたが、当然コーディングから入った方がスムーズな人もいます。
- 論理的に考えるのが得意・理系の素養がある
- 「コードを書いたら何かが動いた」という体験が好き
- プログラミングに少しでも触れたことがある
- 絵や美術が苦手で、デザインへの苦手意識が強い
- とにかく手を動かして覚えるタイプ
コーディングから先に入ると、「コードで何かを表示できた」という達成感が早い段階で得られます。この体験が学習継続の原動力になる人は、コーディングから始める方が向いているかもしれません。
ただし、コーディングから始めた場合も、転職を目指すなら遅かれ早かれデザインの目線は養う必要があります。「コーディングはできるけどデザインができない」という状態では、Webデザイナーとしての採用はかなり厳しいのが現実です。コーディングは強みになりますが、デザインへの理解がなければ現場で活躍しにくいです。
現場で実際に使われているツール(2024〜2025年版)
AKIここは正直に言います。「Dreamweaverを使え」「Photoshopだけでいい」という情報は、現時点ではかなり古いです。
Webデザインのツールは、ここ数年で大きく変わっています。現場で何が使われているかを知っておくことは、スクール選びや独学の方針にも影響するので、できるだけ正確にお伝えします。
デザインツール:FigmaがWebデザインのスタンダードに
かつてはPhotoshopやIllustratorがWebデザインの主要ツールでしたが、現在はFigmaがWebデザインのスタンダードになっています。
Figmaが広まった理由は、ブラウザ上で動くためインストール不要・複数人でリアルタイムに共同作業できる・プロトタイプ(クリックで動く模型)が作れる、という点が大きいです。制作会社でもインハウスでも、「デザインはFigmaで」という職場が急速に増えています。
Photoshopは現場でまだ使われていますが、どちらかというとバナー制作・画像加工・印刷物のデザインが中心です。WebデザインのカンプはFigmaで作るケースが多くなっています。スクールで学ぶ場合は、Figmaを中心に教えているかどうかを確認することをすすめます。
コーディングツール:VS Codeが事実上の標準
コーディングで使うエディタは、現在Visual Studio Code(VS Code)が事実上の標準です。無料で使えて、拡張機能が豊富で、Windows/Mac両対応。制作会社でもフリーランスでも、ほとんどの現場でVS Codeが使われています。
DreamweaverはかつてWebコーディングの定番ツールでしたが、現在はVS Codeに取って代わられています。Dreamweaverを積極的に使っている職場は少数派で、スクールで「Dreamweaver必須」と言っているところがあれば、カリキュラムが古い可能性があります。
- デザイン:Figma(Webデザインの主流)/ Photoshop(バナー・画像加工に現役)
- コーディング:VS Code(ほぼ標準)
- CMS:WordPress(サイト管理・更新の現場定番)
- バージョン管理:Git / GitHub(チーム開発では必須になりつつある)
初心者のおすすめ学習ステップ
AKI「じゃあ、実際に何から始めれば?」という話を整理しますね。
「デザインが先かコーディングが先か」という議論をいつまでも続けるより、まず手を動かすことが大事です。以下は、多くの初心者に合うと感じている学習ステップの一例です。
- デザインの基礎を知る:余白・フォント・配色・グリッドなど、デザインのルールをざっくり把握する
- 参考サイトを模写する:気に入ったサイトをFigma上でトレース。「なぜこのデザインか」を考えながら手を動かす
- HTML/CSSを学ぶ:Progate・ドットインストール等で基礎を習得。デザインを再現する意識で進める
- デザインをHTMLで再現する:自分でFigmaで作ったデザインをHTML/CSSで実装してみる
- ポートフォリオを作る:これらを組み合わせて、実際の制作物を作る。これが転職の武器になる
このステップは「絶対にこの通りに進める」ものではなく、あくまで一例です。スクールに通うなら、カリキュラムの順番に沿って進めることが基本になります。独学の場合は、上記の流れを意識しながら進めると「次は何をすればいいか」が見えやすくなると思います。
独学とスクール、どちらで学ぶべきか
独学で学ぶ場合は、「デザインが先かコーディングが先か」という判断を自分でしなければなりません。前述の通り、多くの人にはデザインから入ることをすすめますが、迷った場合はどちらか始めやすい方から入って、もう一方をすぐに並行させることが現実的です。
スクールに通う場合は、そのスクールのカリキュラム設計に乗ることが効率的です。転職実績があるスクールのカリキュラムは「何をどの順番で学ぶか」が設計されていることが多く、独学での試行錯誤を省略できます。
採用担当として感じていたのは、スクール出身の方の方が「何をどのくらいの期間でどう学んだか」を明確に説明できる人が多かったという点です。独学でも十分転職できますが、「学習の設計」という部分では、スクールに利点があると正直思っています。
デイトラのWebデザインコースは、HTML/CSSの基礎からFigmaでのデザイン制作・ポートフォリオ作成まで、一貫して学べる設計になっています。買い切り型で費用を抑えつつ、自分のペースで進められるので、「スクールの費用は抑えたいけど独学だと不安」という方に向いていると感じます。

日本デザインスクールは、デザインの基礎から実践まで一貫して学べるスクールです。無料セミナーでデザインを学ぶとはどういうことかを実際に体験できるので、「自分にデザインが向いているかどうか」を確かめるための第一歩として活用できます。

よくある質問
Q:デザインとコーディングを同時に学んでもいいですか?
A:同時に学ぶこと自体は問題ありません。ただし、最初は片方に集中する方が混乱しにくいという意見が多いです。「デザインの目線でHTMLを書く」という感覚は、両方をある程度理解してから生まれるものなので、まず一方を基礎レベルまで持っていくことをすすめます。
Q:PhotoshopとFigmaはどちらを先に学べばいいですか?
A:Webデザイナーを目指す場合は、Figmaから先に学ぶことをすすめます。現在の現場では、WebデザインのカンプはFigmaで作るケースが主流です。Photoshopはバナー制作や画像加工でまだ使いますが、最初に覚えるべきツールとしてはFigmaの優先度が高いです。
Q:コーディングが苦手でもWebデザイナーになれますか?
A:なれます。採用担当として見てきた中で、コーディングが得意かどうかより「デザインの目線があるかどうか」の方が重要視される場面が多かったです。ただし「HTMLとCSSをある程度読んで修正できる」レベルは転職の最低ラインとして求められます。完璧に書けなくても大丈夫ですが、「全くわからない」という状態は厳しいです。
Q:デザインとコーディング、どちらを専門にした方が稼げますか?
A:どちらに特化するかより、その分野でどれほどの専門性を持つかによって差が出ます。コーディングに特化してフロントエンドエンジニア寄りになる・デザインに特化してUI/UXデザイナーとして活動する、というようにキャリアの方向性が変わります。転職初期はどちらもできる人材として活動しながら、自分の得意な方を伸ばしていくのが現実的です。
Q:スクールではデザインとコーディングをどちらの順番で教えますか?
A:スクールによって異なりますが、多くのWebデザイン系スクールでは「HTML/CSS→デザイン(Figma)→ポートフォリオ制作」の順番に設計されています。コーディングから入る方が「手を動かす達成感」が早く得られるためモチベーションを維持しやすく、この順番にしているスクールが多い印象です。どちらの順番であっても、最終的にはデザインとコーディングの両方を身につけることに変わりはありません。
まとめ:「まず始める」が一番の正解
AKI「どちらが先か」に答えが出ないまま迷い続けているのが、一番もったいないパターンです。
- 多くの初心者には「デザインから先」が向いている。デザインの目線がないとコーディングが空中戦になりやすい
- コーディングから先が向いている人もいる(論理思考タイプ・とにかく動かしたいタイプ)
- 現場のスタンダードはデザイン=Figma・コーディング=VS Code。DreamweaverやPhotoshop主体は古い
- スクールはカリキュラムの設計に乗ることで「学習の順序」という試行錯誤を省略できる
- 「どちらが先か」より「まず手を動かす」ことの方が大事
「デザインとコーディング、どちらを先に学ぶか」という悩みに、絶対の正解は一つではありません。ただ、どちらを選んでも最終的には両方身につけることになるので、始めやすい方から入って、もう一方をすぐに並行させていく——そのくらいの感覚で動き始めることができると思います。
迷っているうちに時間だけが過ぎていく、というのが一番もったいないパターンです。Figmaの無料アカウントを作ってみる、Progateでhtmlを一章だけやってみる——そのくらいの小さな一歩から始めれば十分です。


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