未経験からWebデザイナーになるには?採用担当が語るリアルな4ステップ


未経験からWebデザイナーになれるって聞くけど、実際どうなんだろう。何から始めればいいか全然わからない…

スクールに行けばなれますって言われるけど、費用も高いし、本当に転職できるのかが不安で…
AKI採用担当として5年間、未経験者の面接をしてきました。結論を先に言うと、なれます。ただし、準備の中身次第でその難易度はかなり変わります。具体的に何をすれば採用に近づくか、正直に話します。
未経験からWebデザイナーになることは、今の時代、確かに可能です。
ただ「大丈夫、できますよ」で終わらせると、みなさんの判断材料にならないと思っています。採用担当として面接する側に立ってきた自分の目線から言うと、採用されやすい未経験者と、されにくい未経験者では、準備の質がはっきり違います。
この記事では、「なれるかどうか」という話だけでなく、「なるために何をどの順でやればいいか」を具体的に書いています。4回の転職経験を持ち、採用担当として何百人もの未経験者と向き合ってきた立場から、綺麗事なしでお伝えします。
「未経験でもWebデザイナーになれる」は本当か、採用担当として正直に答えます
AKI採用する側に立つと、『この人は入社後に伸びるか』が一番気になります。未経験かどうかより、そっちが大事です。
採用面接で会ってきた「未経験者」の実態
5年間、採用担当として面接してきた中で感じたのは、未経験者の質には大きなばらつきがある、ということです。
同じ「未経験」でも、3ヶ月でしっかりポートフォリオを作り込んできた人と、スクールに通ったものの課題作品そのままを持参した人では、印象がまったく違います。採用する側として言えば、経歴よりも「どれだけ本気で準備してきたか」が伝わるかどうかが合否に直結していました。
「未経験でもなれますか?」という問いに対する正直な答えは、「なれる人はいる。ただし何もしなくてなれるわけではない」です。
採用された未経験者と、されなかった未経験者の違い
採用面接で実際に採用した未経験者には、いくつかの共通点がありました。
- ポートフォリオに「なぜこのデザインにしたか」の意図がある
- 「スクールで習ったことを再現しました」ではなく「この課題を解決したくて作りました」という視点がある
- 「まだ未熟ですが、○○を学んでいます」という具体的な現在地を言語化できる
逆に採用に至らなかった方に多かったのは、ポートフォリオはあるが語れない、学習した事実はあるが仕事への接続が見えないというパターンです。
今振り返ると、採用担当として見ていたのは「今できるか」ではなく「入社後に何をやってくれそうか」だったと思います。
「なれるかどうか」より先に確認したいこと
Webデザイナーへの転職を考える前に、一度立ち止まって考えてほしいことがあります。
「自分はWebデザイナーの何が向いているのか(あるいは向いていないのか)を把握しているか」、という問いです。
採用担当として感じてきたのは、入社後に定着する人は、自分の適性について現実的に考えてきている人が多い、ということです。「なれますか?」より「自分に合っているか」を考えることが、長く続けられるかどうかに影響します。
📌 関連記事:Webデザイナーに向いている人・向いていない人【採用側が正直に語る】 — 採用担当の目線で、向いている人の特徴と、向いていない人が無理に目指した場合のリスクを正直に書いています。
未経験からWebデザイナーになるための4ステップ
AKI『何をどの順でやればいいか』がわからないまま迷っている人が多い印象です。順番を間違えると遠回りになるので、ここは整理しておきます。
Step 1:「何を作りたいか」を先に決める
最初にやるべきことは、ツールを開くことでも参考書を買うことでもなく、「自分はどんなWebサイトを作りたいか」を考えることです。
コーポレートサイト・LP(ランディングページ)・ECサイト・ブログデザインなど、Webデザインには様々なジャンルがあります。最初から全部はカバーできません。
転職活動の実態として、「何でも作れます」という人より「○○系のサイトを主に作ってきました」という人のほうが、採用担当に響きやすい傾向があります。最初から専門性を意識しておくことで、ポートフォリオの方向性も決まりやすくなります。
Step 2:HTML/CSSとデザインツールの基礎を身につける
技術的な最低ラインとして、以下の2つを押さえることを勧めています。
① HTML・CSS(コーディング基礎)
デザインしたものをブラウザに表示させるための基礎知識です。完璧である必要はありませんが、制作したページを自分でコーディングできると、ポートフォリオの説得力が大きく上がります。
② Figma(UIデザインツール)
現在の制作現場でもっとも使われているデザインツールです。無料で使えて学習コンテンツも豊富なので、最初に覚えるツールとしては最適だと感じています。PhotoshopやIllustratorは使えればプラスですが、まずFigmaを使いこなす方が現場に近いスキルになります。
学習の順番に悩む方は、別の記事で詳しくまとめています。
📌 関連記事:Webデザイン学習の正しい順番は?デザイン→コーディングが最短ルートな理由 — 何から始めるかで迷っている方は参考にしてみてください。
Step 3:ポートフォリオを作る(採用担当が実際に見るポイント)
AKIポートフォリオは作品集ではなく、採用担当への『自己紹介』です。完成度より、思考のプロセスが見えるかどうか。
採用担当として、正直なことを言います。
ポートフォリオで見ているのは「センスがあるかどうか」ではなく、「この人はデザインに理由を持てているか」です。
「なぜこの色を使ったか」「ターゲットに合わせてどう変えたか」「どこが課題でどう改善したか」——こうした思考が見えると、入社後の成長イメージが持てます。スクールの課題そのままでも、そこに自分の考えが加わっていれば十分評価できます。
📌 関連記事:Webデザイナーに必要なポートフォリオとは?採用担当が実際に見るポイント — 何を載せれば評価されるか、具体的に書いています。
📌 関連記事:採用担当が見るポートフォリオのNG・OK|未経験Webデザイナーが落ちる原因と直し方 ― 採用側の視点でポートフォリオをチェックしたい方はこちら
ポートフォリオサイトの作り方・公開手順は、WordPressでポートフォリオサイトを作る手順【サーバーから公開まで全ステップ】でまとめています。サーバー選びから公開チェックまで、順を追って解説しています。
Step 4:転職活動と面接——未経験の壁をどう超えるか
ポートフォリオを作ったら、転職活動に入ります。未経験からの転職では、次の2点を意識してほしいと思っています。
①「未経験なのに」ではなく「未経験だからこそ」の文脈を作る
採用する側として正直に言うと、未経験者に求めているのは「即戦力」ではなく「伸びしろと本気度」です。職務経歴書では、過去の職種での経験がWebデザインにどう活きるかを明示することで、経歴が弱点にならなくなります。営業経験があればユーザー視点が強い。事務経験があれば細かさがある。どの経験も、Webデザインの仕事と接続できます。
②面接では「なぜWebデザイナーか」と「なぜここか」に具体的に答える
「デザインが好きだから」「クリエイティブな仕事がしたいから」は、残念ながら弱いです。採用担当として聞いていたのは、「この人はデザインを通して何を解決したいのか」という部分でした。
転職活動を一人で進めるのが不安なら、転職エージェントに登録して相談するのも手です。未経験向けの求人紹介や、応募書類・面接のアドバイスを無料で受けられます。まずは情報収集の窓口として、気軽に使ってみるくらいで十分だと思います。

📌 関連記事:未経験Webデザイナーの面接で落ちる理由【採用担当が実際に見ていたポイントを正直に話します】 — 落ちるパターンと、それに対する具体的な準備法を書いています。
独学とスクール、未経験者はどちらを選ぶべきか
AKIどちらが正解かというより、自分がどちらのタイプかで判断する方が正確です。採用現場では、独学組もスクール組も、どちらも採用されています。
独学で転職できる人の条件(正直に言います)
独学でも転職している人はいます。ただし、実際に面接してきた経験から言うと、独学組が採用されるときにはある程度の条件が揃っています。
- 「わからないことを自分で調べて解決する習慣」がすでにある
- 毎週まとまった学習時間を確保できる環境にある
- フィードバックをもらえる人間関係(コミュニティや勉強会)がある
正直しんどかった、と感じている独学者が多いのは、「詰まったときに一人で解決しなければならない」という部分です。時間と精神的なコストが想像以上にかかります。
スクールが向いている人の特徴
一方でスクールが合っているのは、以下のような状況にある人だと感じています。
- 仕事しながら期限を決めて転職したい
- フィードバックをもらいながら学ぶ方が伸びる実感がある
- 転職支援サービスをあわせて活用したい
スクール卒の同僚と現場で一緒に働いてきた中で気づいたのですが、スクールで学んでよかったと話す人は「仕事のスピード感と、フィードバックを受け続ける経験」に言及することが多いです。カリキュラムの内容より、そこで得た習慣の方が現場で役立っているケースが多い印象です。
どちらを選ぶか迷ったときに確認したいこと
✅ 独学が向いている人
- 自分で調べて解決できる(エラーに慣れている)
- 毎週10時間以上の学習時間を確保できる
- 目標が明確で、期限を決めずに学習できる
- コミュニティや勉強会でフィードバックを得られる環境がある
⚠️ スクールを検討した方がいい人
- 詰まったときに一人だと止まってしまう傾向がある
- 仕事と並行しているため、まとまった時間が取りにくい
- 転職まで半年〜1年と期限を決めて動きたい
「向いている人」に当てはまる方は独学でも十分進められます。「スクールを検討した方がいい人」の項目が気になる方は、費用と期間のバランスを考えた上でスクールを選ぶ価値があると思います。
📌 関連記事:Webデザインは独学とスクールどちらがいい?採用担当の経験から正直に整理します — コストと時間軸での比較、採用に有利なのはどちらかも書いています。

未経験からWebデザイナーを目指す上でよくある誤解
AKI面接や相談を通じてよく聞く不安の中に、『それは誤解ですよ』と言いたくなるものがいくつかあります。
「センスがないと無理」は採用担当的には違います
採用する側として言うと、センスのある人を探している、という感覚はほぼありません。
センスは鍛えられるし、むしろ「センスがある」と自称する人より、「デザインの理由を語れる人」の方が現場では頼りになる場面が多いです。感覚的に良いデザインを作れても、クライアントに説明できなければ仕事になりません。
「30代・40代では遅い」は本当か?
結論から言うと、30代・40代の転職も現実的に起きています。
採用担当として面接してきた中で、30代後半でWebデザイナーとして転職し、入社後に活躍した方を複数知っています。ただし、前職経験をいかに武器にできるかが、20代との差別化になります。
「年齢が心配」というより「自分のこれまでの経験をどうデザインの仕事に接続させるか」を考えた方が、面接では武器になります。
よくある質問
📌 関連記事:Webデザイナーへの転職ロードマップ【未経験・社会人向け】 — 採用担当が「採用される状態」から逆算した転職ステップを解説しています。
まとめ
AKI『なれるかどうか』という問いよりも、『自分に合った準備ができているか』が、転職の成否を分けると感じています。
要点をまとめます。
📝 この記事の要点
- 未経験でもWebデザイナーになれる。ただし、準備の中身が採用の分かれ目
- 採用担当が見ているのは「今できるか」より「ポートフォリオに意図があるか」
- 学習ステップは①方向を決める→②基礎スキル→③ポートフォリオ→④面接準備の順
- 独学・スクールどちらでも採用事例はある。自分のタイプで判断するのが正確
- 30代・40代の転職も現実的。前職経験をデザインと接続する文脈が武器になる
- まず小さく始めてみる。最初の一歩は無料ツール(Figma・Progate)で十分
採用担当として5年間面接してきた中で、「準備さえ整っていれば採用できたのに」と思った未経験者の方が、正直かなりいました。それはもったいない、という感覚があって、この記事を書いています。
大きく動く前に、まず自分がどのタイプかを把握して、一歩から始めてみてください。焦らず、自分のペースで。


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